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ソレンギ・ガエターノ
Solenghi Gaetano

オーガニックは偶然ではなく必然
転機は1983年。人混みを嫌い、オフィス生活に疲れたガエターノは、叔母のマリア・テレザが所有する僅か1haの小さな葡萄畑で働く事を決意した。
ガエターノは当初、1920年生まれのセルシーノに師事し、その農夫の豊富な知識から多くの事を学んだ。
彼は 当時から自然を敬い、現在では当たり前の選択肢となったサステナブルな農法、生物多様性を実現していた。
こ の頃のイタリアは、大量生産が可能なクローンへの植え替え、病害や虫害のリスクの少ない、効率の良い農業が 主流であったが、ガエターノは勇気をもってそれを拒み、時代の逆を行く農法を選択した。
収穫量ではなく、品質に焦点を当てる事にしたのだ。

地元消費で完売してしまう、知る人ぞ知る存在
現在は2.5haの広さにまで畑を広げたガエターノだが、年間生産量は多くて10,000本程度と、極少量生産。
農薬や除草剤などの人為的なコントロールを行わない為に、その年の気候に大きく影響をする。
例えば、雨が多く冷涼だった2014年は、ワインを造る事ができなかったし、2021年は品質は納得しているが、30%近く少なくなっている。
元々、地元の顧客、レストラン、一部の愛好家が足を運んで買いに来るだけで、いつも完売してしまう。
イタ リア国内でも見かける事の少ない為、隠れた人気ワイナリーとなっている。

長期瓶内熟成のバルベーラ「ラッテーザ」
この農園では、同じバルベーラでも葉や房の形が異な るクローンが自然と点在している。これこそ、生物多様 性の1つであり、これによって味わいに複雑味をもたらし ている。 粘土質の泥灰土壌と、小石の層になっているこの土地 は、太陽を遮るものが無い恵まれた日照条件。この地で 育つバルベーラは、凝縮した果実味を持つ。 長いマセレーション醗酵の後、タンニンの少ないバル ベーラと相性の良い木樽で長期間の熟成を経ても、こ ワインはまだまだ力強く、フレッシュな味わいを保って いる。瓶詰めまで3年を経ているが、この先も瓶内で寝 かせて、辛抱強く待たなければいけない。 それ故、このワインはATTESA(=待つこと、期待) と名付けられた。

シンプルなエチケットへの拘り
数年ぶりにこのワインを試飲する機会を得た時に、エチケットのデザインが大幅に変わっている事に驚いた。
ガエターノの息子ニコラは、エチケットに込めた想いを熱く語ってくれた。
「私たちが実現したかったのは、ワインを一目で認識で きる様にする事だったんだ。そして、SOLENGHIという名前を伝えたかった。エチケットはワインの装飾ではなく、本質的な情報を伝える事が望ましい。それ以上の事は、ワインが語ってくれる。私たちの仕事は、ワインを プロモーションする事ではなく、良いワインを造る事だからね。」

3つの異なる区画のアッセンブラージュ
ラッテーザに用いられるバルベーラは、3つの異なる区画の葡萄を使用する事で、この土地らしさを表現をしている。
1つ目の畑は2000年に植樹された若い区画。
ここのバルベーラは、力強さと凝縮感をワインに与える。
この 畑のクローンは、粒も房も小さいのが特徴的である。
それはすなわち、皮がモストに与える比率が高まり、皮の 影響が大きくなるという事である。
2つ目の畑は少し標高が他よりも高い区画である。
肥沃な土壌で暖かい畑は、熟度が高い葡萄を育て、柔らかなタンニンをもたらす。
3つ目の畑は1969年に植樹された古い区画。表土に小石が沢山混ざる場所で、繊細な香り、しなやかさをワインに与えてくれる。 この3つの区画のアッセンブラージュの後に、5~7hLの木樽に入れて熟成を施す。
この樽は、ワインにタンニンの影響を及ぼさない様に、古い樽を用いる。
そして、辛抱強く待つ。
とにかく待つ。
こうする事で、しな やかで複雑なワインに仕上がる。
彼らは、この2つのリゼルヴァを男女の兄弟だと表現 している。
女性のラッテーザと、男性のバッティロッソ は、どちらも彼らのアイデンティティが詰まった大切なワインである。
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