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バスティアン・ブータロー
Bastien Boutareaud

海外セレブの別荘もあり高級住宅地として名高いサン・レミ・ド・プロヴァンス の中心から車で10分ほどの郊外、ミストラルから畑を守るための防風林の合 間をかいくぐり、自宅に隣接した大きなガレージを改造したような古いが清潔 感ある醸造所を初訪問したのが2020年1月。大きな体躯、人を引き付ける 笑顔が魅力の1980年生まれのバスティアン・ブータロー、自然を愛する精神 は筋金入りです。  ソムリエとしてボマニールやヴィルヌーヴ・レ・ザヴィニヨンのプリウレなどの星付 きレストランで仕事をしてきたバスティアン・ブータローは、奥さんのエミリーに出 会う2009年までの間、オーストラリアのブレンドン・キーズ(BKワインズ)の元で 研修を受けたり、ラ・ヴィーニャで働いたりと様々な形でナチュラル・ワインに触 れ多様な経験を積んできました。2012年に長男のバチストが誕生し、パリか ら離れる事を決意、昔から馴染みのあったサン・レミ・ド・プロヴァンス近くへ移住しました。その後、ドミニク・オベットやアンリ・ミランのドメーヌで仕事をし ながら、彼の興味は自分のワイン造りに向いていきます。

 バスティアンは2014年から、なんと耕作放棄地でなっているブドウを拾い集め自宅のガレージでワイン造りを始めます。2018年まではミランのところで 働きながらも細々とワインを造り続け、2017年にやっと現在の自宅兼醸造所を入手、オフィシャルにワイン造りを始めました。  それまでサン・レミ近辺の村にある畑を借りたり、耕作放棄地となっているブドウ畑を見つけては持ち主と交渉したり、とゆっくり自分の畑を得てきまし た。また知り合いからブドウを買ったり、前述したように自然になっているブドウ畑を見つけては収穫したりと自分の畑以外のブドウも使ってワイン造りを してきました。素晴らしい古木のグルナッシュを偶然見つけ、バケツと剪定ハサミをもってブドウを摘み、僅か140本のワインを造ったこともあるそうです。 自社畑以外のブドウを使ったワインはエル・クランデスティーノというネゴス名でリリースしています。仮面のエチケットはかつて耕作放棄地のブドウを無 断で使っていた名残でもし警察が来た時に顔を隠すイメージをラベルに残しています。

 2018年3月、バスティアンは借りた土地に初めて自分で植樹しました。この区画では、トラクターは最初から入れず、全て馬と人間の手だけで仕事 を行っています。植樹した品種は、コルシカ由来のシャカレロ(スキアカレロ)やニエルチウ(ニエルキオ)の他、サンソ―、クレレット、マルサンヌやグルナッ シュです。またブドウだけでなく、リンゴやイチジク、ザクロ、洋ナシやアプリコット、オリーヴなどの果樹を植え、将来的には美味しいジュースも作りたいと 話ししています。今後はサン・レミ郊外のアルピーユ山ふもとの畑を開拓する計画もあります。  畑、ブドウ、醸造ではよく観察し、反応を見る。生き物へのリスペクトは絶対。自然とブドウをリスペクトして、手はなるべく加えない。農業における悪 い習慣も見直すべきだといつも気を付けています。ファーマーとして生きる事が人間としてあるべき姿だと考えていて、少しでも地球に緑が戻るようにと 真剣に願っており、地球の未来に対し相当の危機感を持っています。マーケティング的ビオなものには強い嫌悪感を持っています。  CO2の排出削減にも率先して取り組み自転車を改造したようなボルドー液散布のマシーンを自作して、畑のみならず地球にもダメージがない農業 を考え実践する筋金入りの自然を愛し行動に移せる男です。

 子供の頃には10年間タヒチで育った時期もあり、数多くの旅をしてきた彼は視野 が広く野性的で、反骨精神も強く非常に面白い、人を引き付ける人間性を持っ ています。自然を愛し、曲がったことが大嫌いで環境問題や政治の話題になると 話が止まりません。  初めてできた彼女は日本人、そして合気道もずっと習ってきているなど、日本へ の興味も強い彼です。  この先の彼の将来にはとても大きな可能性を感じています。ゆっくりと大らかに彼 と共に育っていくであろう彼のワイン達、カーヴで寝かせている時はレゲエを聞かせて いるそうです(笑)。
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