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シャトー・リシャール
Chateau Richard

シャトー・リシャールは、南西地方のベルジェラック地区の生産者でAOCベルジェラックの白・赤・ロゼと甘口のソーシニャックを生産しています。
当主のRichard Doughty氏は、元々は海洋学者でしたが、貴腐ワインに魅せられて、ソーテルヌの生産者La Tour Blamcheで研修をはじめ、醸造学を修めました。そして、1988年からソーシニャック・ベルジェラックにワイン畑を購入して、ワイン生産者に転身しました。1990年から有機栽培を行っています(ECOCERT認証)。15ヘクタールの畑で、この地域の伝統品種である白ブドウ(ソーヴィニョン、ミュスカデール、セミヨン)を約9ヘクタール、赤ブドウ(メルロー、ブーシェ(カヴェルネ・フラン)、カヴェルネ・ソーヴィニョン)を約6ヘクタール栽培しています。

ソーシニャックは、約1600ヘクタールのブドウ畑が存在しています。土壌は、漸新世の岩石や石灰岩、砂質など。ブドウの栽培に適した粘度・石灰層です。ブドウ畑は丘と斜面に位置しています。
ブドウ畑の平均樹齢は約39年で、最も古い区画は1932年に植えられました。たいていのブドウの木々は、丘の上か斜面に植えられています。ブドウ畑を耕すのみで、化学肥料や除草剤、殺虫剤は全く使われていません。病気に対しても、薬剤などは使用せず、全て自然から得られる調剤を用いて、対処しています。余分な芽の摘み取りや収穫などの作業は全て手で行っています。また、ソーシニャックの貴腐ワイン用のブドウは、何度かの収穫を行っています。

発酵は自然酵母のみで行われます。熟成は大樽やタンクで行われます。たいてい熟成の最初の3ヶ月はSO2を添加しないことから、丸みを持った表情豊かなワインとなります。幾つかのキュベは収穫から瓶詰まで全くSO2を添加していません。

白ワインは全く濾過をしていません。また、赤ワインも清澄、濾過を行わないため、どちらのタイプのワインについても、澱や酒石酸が瓶内で発生することが、多々あります。甘口ワインに関しては、軽くフィルターをかけますが、やはり澱などが生じる場合もあります。
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