シャソルネイ・デュ・シュッド
Chassorney du Sud
シャソルネイ・デュ・スッド誕生のきっかけは、フレデリック・コサールが、トゥールーズの近くに住む家族に会いにいく途中、たまたま通りか かったブドウ畑に一目ぼれして、その所有者(ロドルフ)を探し訪ねたことから始まった。フレッドの持つワインのイメージをロドルフが忠実 に実現した奇跡のコラボワイン。
2014年から醸造所、そして2015年から畑をドメーヌ・フォン・シプレに移し更なる質の向上を目指す。
生産地
ヨーロッパ最大の城塞都市で有名なカルカッソンヌの東、世界遺産でもあるミディ運河を境に、北はミネルヴォワ、 南はコルビエールのワイン産地が広がる。ロドルフ・ジャネジニのワイナリー、シャトー・ド・ミルモンは、カルカッソンヌから東に15kmほど向かったバーデンスというミネルヴォワ地区の小さな集落内にある。 畑の総面積は30haで、そのうちフレデリック・コサールがセレクションした3haの畑はシャソルネ・デュ・スッドのブドウ畑として管理している。気候は、冬に一定の降雨量があるが夏は日差しが強く乾燥する地中海性気候で、ブドウの他にオリーブやトリュフなどの特産物がとれる。
歴史
現オーナーのロドルフ・ジャネジニの家族はもともとイタリア系の移民で、彼の祖父にあたる人が1935年にラングドックのブドウ畑を購入し、それ以来、家族はイタリアからラングドックに移り住み、ブドウ畑をどんどん開墾 して領地を広げていった。(当時はカルカッソンヌからベジエまで約200haほどのブドウ畑を所有していたそう )祖父が亡くなる1980年に、ロドルフの父は遺産で相続した土地を売ってバデンス村に移り住み、30haのブドウ畑付きのシャトーを購入した。(彼の父は、その当時からすでにブドウをほぼビオロジックで栽培していた)1997年まで歯科技工士の仕事をしていたロドルフは、老いた父の畑仕事を手助けするために歯科技工士を辞め、 ワインの世界に飛び込む。本来勉強好きの彼は、父と一緒に働きながらワインづくりのベースをしっかりと学び、 また、休みがあれば独学でフランス中のワイナリーを訪問し、試飲しながら体でワインを徹底的に憶え込む。2000年にロドルフは、シャトーを Ch.Miremont(シャトー・ミレモン)と改名し、父に代わってオーナーを引継ぐ。(以前は Ch.Gazel:シャトー・ガゼルという名前だった)2004年に、知人から初めてフレデリックコサールを紹介され、彼のワインに対する情熱、センスに大いに共感し、一緒にシャソルネイ・デュ・スッドを立ち上げ、現在に至る。
生産者
現在、ロドルフ・ジャネジニは、シャソルネイ・デュ・スッドの3haの畑を完全ビオロジックで管理している。 ブドウ品種はシラーとグルナッシュで、樹齢は、シラーが30年、グルナッシュは30年から上は100年を超える 古樹もある。フレデリック・コサールは、ロドルフのコンサルタントとして、畑はブドウの成長と散布のタイミン グ、そして、醸造は、特に収穫のタイミング、酸化防止剤を使用しない醸造方法、瓶詰めのタイミングなど、主に作業工程の節目あたる重要なポイントのアドバイスを行なっている。シャソルネイ・デュ・スッドのコンセプトは、 「エレガントで飲みやすい南のワイン」味わい的に、何かと重たいワインが多い南のスタイルに新たな旋風を送り込む!