0
¥0

現在カート内に商品はございません。

リンボッティリオ・ロッソ 19 / ラ・カッシネッタ
( LInbottiglio Rosso / La Cascinetta ) 9005

  • 赤ワイン
  • 新商品
¥4,510 税込
商品コード: nomal
カートに追加しました。
カートへ進む

イタリア、ピエモンテ
品種: バルベーラ 100%
樹齢: 9年
赤ワイン
アルコール度: 14%

バルベーラ 100%、樹齢9年。
収穫後果皮と共に 4週間の醗酵。圧搾後ステンレスタンクに移し、酸欠状態にならないようこまめにオリ引きを行いながら12か月の熟成。
バロルドと同じ畑のブドウ、手探りの醸造の中、果皮の要素を最大限引き出そうと、圧搾を遅らせた結果、褪色が起こり酸化したような色合いとなってしまったバルベーラ。
色調は確かに褪色が感じられるものの、香りの複雑さ、骨格のサイズ、奥行き、どれも全く遜色のない素晴らしいポテンシャル!

そしてこのワインですが、本来ならバロルドとしてボトル詰めされるはずのバルベーラでした。
ジャンカルロ自身、2016年から自身で醸造を行うようになり、バルベーラはファーストヴィンテージが2018年からでした。
当時まだまだ手探りな部分も多いジャンカルロ、知り合いのエノロゴの言葉を信じるのではなく、どうしても自分自身で試してみたい、、。
収穫時期や醗酵の期間など、いろいろと試行錯誤の時期でした。
収穫を遅らせ果皮まで完熟したバルベーラ。
果皮の持つ要素を最大限に引き出そうと、マセレーションの期間を長くしていました。
醗酵が終わった後も圧搾せずにいたところ、、。
徐々に色素が抜け始めてしまったといいます。「慌てて搾ったんだけど、色は落ちて輝きを失ってしまった、、」
昨年初めてカンティーナに行った時、ワインはまだ樽の中に残っている状況でした、、。
一緒に試飲したところ、確かに通常のバルベーラと比べると、色はやや落ちていて、すこしくすんだかのような印象でした。しかし、味わいはむしろ複雑さ、奥行きを感じる状態。「このワインがただ単に色を失っただけではなく、その引き換えに奥行きや骨格を得ているんじゃないか?」、そう話していました。
確かにバルベーラダスティとしてのイメージとはかけ離れているかもしれませんが、それ以上にこの味わいに驚かされたのを覚えています。
そこでジャンカルロ、今年初めにボトル詰めを行い今回リリースとなります!
まず色調の時点で絶対にDOCGを取ることはできないので、Vino Rossoとして。
色や見た目だけで判断するのではなく、その中身にある味わいの深さ、奥行きを感じるバルベーラのもう一つの姿。
ぜひ一度試していただきたいワインです!
インポーター資料
ラ・カシネッタ
La Cascinetta


アスティの北東に位置するカスタニョーレ モンフェッラートの町。
この土地に残る地品種である黒ブドウ「Ruche ルケ」、DOCGを取ったことで一時期話題を集めましたが、生産地域は小さく、ルケを栽培・醸造している造り手は極僅か、希少なエリアでもあります。
当主であるジャンカルロ ボルトリンはトリノ近郊で生まれ育ちました。都会での暮らしよりも、自然の残る
環境、農業を営み暮らしてゆくことを夢見た彼は、2007年のヴィアリージの土地、放棄されていた小さな家と3ha のブドウ畑を手に入れました。
2009 年にルケ、バルベーラ、グリニョリーノを植樹、2013年より徐々にワイン造りを始めました。

農業やワイン造りは素人だったジャンカルロ、「自分たちが暮らし、作り、食べる。土地に根付いた暮らしをしたい」、という強い想いがあり、畑では一切の薬品や化学肥料を使用せず。
ブドウ畑で唯一、銅と硫黄物を最低限使用する農業を続けてきました。
醸造については当初、全くの素人だったこともあり、近所の生産者にエノロゴとして手伝ってもらっていたというジャンカルロ。
しかし、酵母添加や温度コントロール、現代の醸造技術で造られた自分のワインに「(自分で育てた)ブドウの味がしなかった」と、感じた彼はエノロゴの反対を押し切り、2015年より独学をベースに一切のコントロールをしない醸造方法に切り替え始めました。

約3haのうち、2haを占めるルケ。
土壌はカスタニョーレ周辺に多く見られる石灰質、粘土質、砂質が混ざり合い場所により、マーブル上に土の色が分かれた緩やかな丘陵地。
標高は250m、近年の温暖化、猛暑の影響を受けにくく、北東向きの斜面を好んで植えられたブドウ樹。
畑ではクローバーやマメ科の植物の種をまき、緑肥としている以外加えるものはなく、銅と硫黄についても極僅か、最低限しか使用しないこだわり。
そして何より最も特出すべきは、ブドウの収穫量の少なさ、そして完熟まで待ち続ける強い忍耐と意志。
DOCGで認められている9t/ha に対し、彼の収穫量は3.5~4t/haという少なさ。
そして果皮、種子まで完全に成熟するまで収穫を遅らせる徹底的な覚悟。
結果的に、超熟成したルケは、糖度が高すぎて潜在アルコール度数が15%を軽く超えるほど。

この超凝縮したルケは果皮と共に約2週間、緩やかに醗酵が進み、これほどの糖度、アルコールであっても、今まで醗酵が途中で止まった経験はほとんどないと話すジャンカルロ。
「収穫したブドウからは、完熟したブドウの香りの他に、強い酵母の香りがあふれてる」、という話に、ブドウの質の高さが想像できてしまいます。

非常に香りに特徴を持つルケ、その特徴を美しく表現する為に醗酵が終わった後、オリの状態を敏感に見極め、こまめにオリ引きを行う彼。
その回数の多さに、むしろ酸化のリスクを心配してしまいますが、「嫌気的な環境よりも活発な酵母、健全なアルコール、整った環境があれば、酸化を恐れる理由が俺にはわからない」と、一蹴されてしまいました。
カッシネッタのワインを支えているのは、経験値でも醸造テクニックでもない、溢れんばかりの素材(ブドウ)への信頼感。
久しぶりに出会う、裏表のない情熱と強い意志を持ったジャンカルロ。
ワインとしてはまだ粗削りな面も多いですが、それを補って余りある素晴らしい味わいと魅力的なルケ。
ぜひ一度お試しいただきたい造り手です!
数量

カテゴリ一覧

ページトップへ