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VdF シャルリー・シャルドネ・ペティアン・ヴィニフィエ・パー・ジュンコ 2021 / ドメーヌ・ジョベール
( Charly Chardonnay Pétillant Vinifie Par Junko / Domaine Joubert ) 8447

¥2,882 税込
商品コード: nomal
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フランス、ボジョレー
呼称: VdF ヴァン・ド・フランス
品種: シャルドネ100%
微発泡白ワイン
土壌: 粘土石灰
面積: 0.5ha
標高: 600m
畑の向き: 南西
平均樹齢: 平均20年
収穫: 手摘み
収量: 25hl/ha
酵母: 自生酵母
発酵・熟成: 9月23日収穫/空気式圧搾後、フードルとグラスファイバータンクで発酵後、糖が残った状態で2021年12月6日瓶詰め瓶内発酵・熟成
デゴルジュマン:2022年6月10日
無濾過・無清澄
SO2: デゴルジュマン時:1mg/L トータル:22mg/L
ガス圧: 6.4気圧
アルコール度数: 11.5%

2021年は春の遅霜と夏の多雨により収量が限られた困難な年でした。
シャルドネをグラスファイバータンクとフードルで発酵後、糖が残った状態で瓶詰めしたメトードアンセストラルです。
泡立ち細かくクリアなグリーンイエロー色、グレープフルーツやライラック、ヨーグルトの香り、心地よい泡立ちにキリっとした瀬戸内レモンの酸味が溶け込んだレモネードのような味わいも感じられます。
エチケットの絵は、順子さんの学生時代の先輩の画家さん(日本人女性)が書かれたそうです。

ドメーヌ・ジョベール
Domaine Joubert


 Domaine Joubert(ドメーヌ・ジョベール)の名前を知らない人はボージョレではいない程、現地フランスでは有名です。
それは第4代目の当主Marcel Joubert(マルセル・ジョベール)さんがボージョレのワイン協会の会長であったと共に、1980年代にあのMarcel Lapirreマルセル・ラピエール)氏と共にボージョレの地で無農薬を実践したパイオニアであるからです。
お父様Marcel氏は高校を卒業後、1972年に畑を引き継ぎ、農業大学にはいかないで実践で農業を学びました。
最初はカーブコペラティフの推奨する農法で行っておりましたが、何かが違うと思い、まだ誰も行わなかった無農薬農法に切り替えました。
このドメーヌは全部で10ha、ブルイィに位置しておりますので、このAOCは勿論、その他ボジョレー、ボジョレー・ヴィラージュ、フルーリー、シルーブル、モルゴンの畑を所有しており全て無農薬で栽培しております。
お父様の時代まではガメイ100%でした。
 マルセルは2人のお嬢さんがおりますが、息子さんがおりませんでした。
娘2人共、彼のワイナリーを継ぐ事には全く興味がなくて、ロワールで実際ワイン造りをしている私に何度もドメーヌ・ジョベールをやらないか?やらないか?と話がありました。
畑は完璧なので、とても素敵なお申し出でしたが、ロワールの畑で精一杯の私には不可能な事。
長女のCarine(カリーヌ)さんの子供も2人共お嬢さんなので、マルセル氏は冗談でなく、ちゃんと無農薬を続ける誰かにドメーヌを渡すつもりでした。
そんな中、ベルギーに住んでいる次女が結婚して長男が誕生。
その時のマルセルの大喜びったら今も忘れません。「70歳までは何とか頑張らないとなぁ~」嬉しそうに語っていたマルセルの笑顔が忘れられません。
 そんな中、長女Carine(カリーヌ)が離婚しました。彼女は地元の高校を出て、職場で知り合った男性と結婚。直ぐに家庭に入りました。典型的なボージョレの田舎の女性の生き方、2人の子供の為、ご主人の為にしっかりと家庭を守ってきた女性です。
離婚後、彼女は決心します。“子供達の為にも、お父さんの為にも、ワイン造りを始めよう! ドメーヌ・ジョベールを継ごう!”と。
しかし農業は未経験、小さい頃からブドウ栽培やワイン造りを見てきたけれど、実際行った事はありません。
そこでマルセルから徹底して学ぶ事にしました。それが2015年、ですから2015年はマルセルにワイン造りを学びながら、彼女が最初に造った初ヴィンテージでもあります。
2015年、2016年と2年間しっかりと学び、2017年にマルセルはカリーヌが大丈夫と判断し、リタイヤの決断をしました。
正式に5代目としてカリーヌを認め、法的にも会社の在り方も全てカリーヌがトップとなりました。「僕はただのお手伝い、これからはオーナーはカリーヌだよ」と冗談で言っていましたが、その姿は安堵と共に少し寂しそうでした。
 時間は2015年に戻ります。2015年からカリーヌが会社に入り、最初に行った改革は、赤ワインだけのワイナリーを卒業して白ワインの醸造も始めた事!
そしてボージュに一番近い坂の急な畑と、新しく買ったブルイィの一番標高の高い畑の2ヶ所にシャルドネを植えました。
ボージョレでは誰もシャルドネを植樹しません。カリーヌは女性の身でシャルドネを植えたので、直ぐにプレスから取材が殺到しました。
「私がどうしてシャルドネを植えたの?」と聞いたら「順子が頼んだじゃない。貴方のボージョレヌーヴォ白を自社畑で作りたいって言ったでしょう⁉」本当に嬉しくなりました。
随分前の話をカリーヌは覚えていてくれました。それは彼女がワイナリーのお手伝いをするかなり前の2011年の時、その頃Jean-Louis(ジャン・ルイ)の無農薬のシャルドネで私のヌーヴォを作っておりましたが、それだけではブドウが足りず、マルセルに聞いたけど、彼は基本的に白の醸造は興味がなかったのです。
だから言った本人の私すらも忘れていたのです。
 その夢をカリーヌが叶えてくれました。彼女は1974年10月19日生まれ、ワイナリーの実家で生まれたけれど、ワインを実際に作り始めたのは彼女が40歳の時。
丁度私がロワールで右も左も解らないでワインを作り始めたのと同じ年です。だから何故だか似たような境遇のカリーヌとは話が合うのです。
そして彼女もお父様からと、醸造家として先輩の私からと醸造を勉強する姿勢で接してくれます。
その彼女の好奇心と私の希望が叶って、白とロゼのヌーヴォのペティアンが誕生したのが数年前。
白のヌーヴォを作るのすらも、その当時のMarcselはあまり乗り気ではなかったけれど、そのスティルワインのスタイルを変えようと提案した時に、カリーヌはやる気満々でした。新しい感覚なので新しいスタイルがとても気になるのでしょう。
モチベーションも醸造量もお父様の時代とは圧倒的に違うのです。
 2015年に植樹したシャルドネで2017年、たった1樽だけ白をカリーヌが作りました。彼女は私のTouraine Sauvignon Blancが大好きで、プレス後、迷わず直ぐに樽で熟成しました。
それが本当に美味しかったのです。しかし販売量にはほど遠かったのです。そして2018年、2樽になったので、やっと一部のお客様に販売出来ました。それは勿論、日本とフランスの一部のお客様しか知らない幻のシャルドネです。
シンプル・イズ・ベスト、ブドウの品の良さがそのまま伝わってくる素直でパワーのある味わいです。
もう彼女は私から学ぶ事はありません。醸造家として、今年で6年目になるので、マルセルも安心して彼のMY畑で無農薬の野菜造りに専念できます。
勿論、実際は畑のお手伝いはやっておりますが、それは娘だからまだまだ心配なのでしょう。
 彼女はどんどん新しい事を取り入れます。アンフォラを2018年から取り入れたり、2019年には新型のプレス機を購入したり。赤ワインだけの時は前のプレス機でも問題はありませんでしたが、白・ロゼはプレス機の良しあしが味わいに影響します。
そして2019年から農法も変えました。無農薬の雑草取りを機械と手で切って行っておりましたが、まだ雑草が生える前の春に牧草を撒き、雑草の成長を抑える農法に変えたのです。
合理的な農法なのですが、技術的・タイミング的に判断が難しい事、金銭的にも多額の費用がかかる事、また仕事量も膨大な事。実際にはとても大変な農法です。
でもトラック一杯の牧草を畑にまき、2019年成功したので2020年は撒く箇所を増やしました。私のヌーヴォを作るPont du Diable(ポン・デュ・ディアーブル)の畑も対象です。
春・秋と羊で草を食べ雑草を取り、その他この牧草を撒いて、畑を大切に大切に守ってくれます。醸造方法もカリーヌになってから、よりカルボニックの期間を長くして、ピュアーな味わいになってきました。
お父様から引き継いだ、素晴らしい畑を、女性らしい感覚で守り引き継いでおります。ワインの味わいは年々向上しております。
カリーヌの代で私はそろそろラベルを変えた方が良いのかも!って、提案していますが、まだ彼女は決心がつかないようです。お父様からの時代のお客様が沢山いるので、簡単に変える事は出来ません。でも彼女の代で新しいお客様も増えてきました。
きっとその割合がもっともっと増えたら新しくなるかもしれませんね。勿論、その頃はカリーヌ節がしっかりとワインの味わいに反映している事と思います。
(新井順子)

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