フランス、ブルゴーニュ
品種： ピノノワール
赤ワイン
樹齢： 45年平均
土壌： 粘土質・石灰質
マセラシオン： 6hLの木桶タンクで14日間
醗酵： 自然酵母で3週間
熟成： 古樽で24ヶ月

2017年は、花ぶるいと日照りにより収量が60%減と大幅に減った厳しい年だった。
醸造は通常通りブドウを除梗破砕してクラシックなマセラシオンを行っているが、今回は角張ったタンニンを丸くするために古樽で2年といつもよりも1年長く熟成させる新たな試みを行っている。
出来上がったワインは熟成がかなり功を奏したのだろう、果実味が艶やかで骨格のあるタンニンもきれいに溶け込んでいる！
ちなみに、1年目の熟成の時に樽からワインを試飲した当時のメモを見ると、ワインがインクのように濃くタンニンもギシギシしていると書いていた。
それが2年の熟成を経た今は、粗野な面影など全くない高級感のある官能的なワインに化けているから驚きだ！
正直、彼のサントーバンはもっと早く2年熟成に切り替わっていれば世間の評価は間違いなく変わっていただろう…そう思わせるような素晴らしいワインだ！

フランボワーズなどの明るい赤い果実やタバコの葉、杉、シャンピニョンなどの複雑な香り。
ワインは艶やかかつ赤い果実のジューシーな果実味にストラクチャーがあり、ほんのりビターで滋味深いミネラルとキメの細かいタンニンの収斂味が余韻を引き締める！

収穫日は9月15日。収量は花ぶるいと日照りにより20 hL/haと60%減。
2017年はブドウに腐敗が全くなかったので全房でマセラシオンを行い、またタンニンの角を落とすために2年の樽熟成を行った！
SO2無添加！ノンフィルター！