イタリア、ピエモンテ
品種： ブッサネッロ 65％、ティモラッソ 35％　赤ワイン
樹齢： 15~20 年。
アルコール度： 11.5％

収穫後、除梗し果皮、種子と共に醗酵を促す。圧搾後、そのままタンクで約12か月の熟成。これまでよりボトル詰めを遅らせたことで、昨年までのヴィンテージより、安定感を持つようになりました。

地元のブドウから造られる純粋な味わいをもったイ・ティッリ。彼の父がヴェネト生まれという事もあり、家族のシンボルでもある椎の木（Tiglio）の名を付 けた、スムーズな味わいの白ワイン。例年は醗酵が終わったらすぐにボトル詰めを行ってきたのですが、年によってはボトル詰めのタイミングが早すぎるこ ともあり、瓶の中で酵母が少し動いてしまったりと、多々問題がありました。
昨年、こうした事情について話すことができまして、今回入荷の2019では 醗酵が終わった後もボトル詰めを行わず、そのまま夏の終わりまでタンク内で熟成期間を取り、9月にボトル詰めをしてくれました。 「ワインの味わいが形成されるのは、樽の中でフォルム(形状)ができ、ボトルの中でディテール(細部)ができる」その言葉通り、これまでの年ごとに違う不安定感はどこへ やら、、。これまでのイ ティッリとは全く表情の異なる落ち着き、そしてブドウの個性ともいえる甘い香りや柔らか味を感じる素晴らしい白となりました。