フランス、ラングドック
品種： テレット50%、シュナンブラン30%、 ロール20% 、白ワイン
樹齢： 8年~12年
土壌： 楕円形の石混じりの 石灰質・粘土質
マセラシオン： なし
醗酵： 自然酵母で15~18日間
熟成： 90%ファイバータンク、 10%古樽225Lで6ヶ月

2017年はブドウのフェノールが早く熟した年。ワインを重く仕上げないよう早熟品種であるシュナンブランとロール（ヴェルメンティーノ）は8月11日とかつてないほど早いタイミングで収穫を行った。一方、晩熟品種であるテレットは9月11日と例年通り。クレレットは、夏の日照り影響なのか唯一ブドウの熟しが遅く、今回はレ・グラン・カレに加えず赤のヨ・ノ・プエド・マスにブレンドしている。またいつもは100％ タンク熟成だが、今回は味わいに複雑味を加えるために10％だけ古樽熟成を施している。出来上がったワインはアルコール度数が12.5％といつもよりも低いが、逆にアルコールのボリュームに旨味やミネラル感がマスクされていない分、いつもよりも味わいにメリハリを感じる。

白桃、梨のコンポート、イラクサ、青いアーモンド、ニワトコの花、焼き栗、火打石の香り。ワインは滑らかかつフルーティーで、凝縮した透明感のあるエキスの旨味に心地よい苦味と塩気のある緻密なミネラルがきれいに溶け込む。

収穫日はシュナンブランとロールは例年よりも2週間早い8月11日、テレットは9月11日。クレレットは未熟だったので入れなかった。収量は50hL/ha。「ル・ グランカレ」はリヨネルの祖父が大切にしていた畑の区画名。SO2はマロラク ティック後と瓶詰め前に20mg/L添加。軽くフィルター有り。