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VdF シラー・ヌメロ・サンク 2018 / アヴィ・ドゥ・トンペット ラタ・ポワル
( Syrah No.5 / Avis de Tempete Rata Poil )

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フランス、サヴォワ
品種: シラー 赤ワイン
アルコール度: 13%

*アヴィ・ドゥ・トンペット
2017年は霜などの影響でラタ・ポワルの自社畑の収量が激減したことにより、それ以降自社葡萄のラタ・ポワルのワインの醸造だけでなく、他の地域より有機の葡萄を購入し平行して醸造を始めました。アヴィ・ドゥ・トンペットはネゴシアンラベルのワインとなります。

コート・ド・リュベロンの有機の葡萄を使用。
仄かにオレンジがかったガーネット色。赤すぐりやザクロなどキュッと引き締まった酸を持つ赤い果実のコンフィチュールのような香りに、ドライカシスやブルーベリー、レーズンなどの黒系果実のニュアンスや黒胡椒などのスパイス感が加わります。また、スミレなど紫の花や花壇などの草花の茎や葉などをイメージするような仄かに青みがかった香りがあり、華やかさと洗練された雰囲気を感じさせます。南仏のリュベロン葡萄ですがパワフルなスタイルではなく清らかな酸とチャーミングな果実味で冷涼感があり飲み心地は軽やかです。若々しく瑞々しい赤い果実の果汁を想わせるジューシーな果実味の中にドライフルーツの様な深さとコク、極僅かにジンジャーやブラックオリーブを想わせる風味やオイリーな様子も加わりながら広がり、黒葡萄の果皮を噛んだ時のようなタンニンがやや残ります。全体の印象としては果実味が多くややスパイシーなミディアムスタイルです。

ラタ・ポワル
Rata Poil


ラファエル モニエの家系はブドウ栽培農家でも酪農家でもなく、農業の類いとは無縁で、そのような環境で過ごした為かワインに対して特別な関心を抱くこともなくやってきました。
ところが、最初に畑を購入した2000年よりも数年前、当時はアルボワから車で30分ほど離れた町で教師をしておりましたが、同僚が趣味でワインを造っており、手伝ううちに気がついたらワインの魅力に取り憑かれてしまいました。
その後アルボワの中学校に転勤となり、偶然にもブドウ畑売却の看板を目にしてこれを購入。
0.15haの畑を耕し自家用として2000年から2008年まで、趣味でワイン造りに取り組んでいました。
ラファエルのように畑を所有しておらず地元出身でもない人物が、趣味ではなくワインを本格的に造るために、アルボワは他の産地に比べて間違いなく条件が良かったと思われます。
アルボワに代々住んでいる家系なら大抵はブドウ畑を所有しており、一方で昨今は若年層が畑を引き継がないケースが増えてきていることから、畑を入手し易い環境にありました。
2008年に自家用としてのワイン造りに終止符を打ち、ディジョン大学で醸造を学び、2009年から本格的にスタートを切りました。住宅兼醸造所は全てを自分で建築し、ひととおりの醸造設備も入手。
エマニュエル・ウイヨンらと親交を暖めながら、ナチュラルワイン造りを行っています。彼は、現在も中学校の社会科の教師でもあります。

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