フランス、ボジョレー
品種： ガメイ　赤ワイン
樹齢： 49年平均
土壌： 砂混じり花崗岩
マセラシオン： マセラシオンカルボニック 常温のままセメントタンクで8日間
醗酵： 自然酵母で2ヶ月
熟成： セメントタンクで7ヶ月

2018年は収量が取れた当たり年。だが一方でアルコールのボリュームがあり、ワインをバランス良く仕上げるのに時間を要した。アニエス曰く、本来は春にリリースをする予定で、皆で試飲をした結果4月に瓶詰めを行ったのだが、瓶詰め後の試飲でジャンがアルコールの角が立っていると感じ、リリースを急きょ遅らせることになった。我々も例年通り春にオーダーする予定だったが、最後まで手を抜かない職人気質なところがいかにもジャンらしく、それが彼のワインの確かな品質と信頼に繋がっている。出来上がったワインは、アルコール度数が14％もありスパイシーだが、ジャンのワインらしいチャーミングな果実味は健在。もう少し瓶熟させることで、さらに艶やかさが際立つようなそんなポテンシャルを感じさせるワインだ。

ダークチェリー、ブルーベリー、ハイビスカスティー、フュメ、黒鉛の香り。ワインはジューシーかつ明るく艶やかで、ボリューム豊かな果実味に溶 け込んだ優しく繊細なタンニンとエピスのようなスパイシーさが心地よい。

収穫日は9月4日。収量は45 hL/ha。畑はフルーリーに隣接するランシエの区画。ワイン名は「アリザリン」というセイヨウアカネの根から採取される赤色の染料のことで、ワインの色が似ていることから命名された。
SO2は瓶詰め時に20mg/L添加。ノンフィルター。