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シュヴェルニー・ルージュ・レ・オー・ド・マドン 2019 / クリスチャン・ヴニエ
( Cheverny Rouge Les Hautes de Madon / Christian Venier )

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産地: フランス、ロワール
品種: ピノ・ノワール70%、ガメイ30% 赤ワイン
アルコール度: 12.5%

鮮やかなルビー色。水滴が弾くような新鮮で完熟した赤い果実主体にコンフィチュールやドライフルーツの凝縮した香りが混ざり合うような香り。滑らかな口当たりで、果実の充実した風味を感じさせながら清らかな飲み心地で口中に大きく広がります。タッチは軽やかでアタックの果実味も若々しく真っ直ぐな印象ですが、徐々に上品で無垢な果実の風味の中に、ナツメグやクローブなどのスパイス香がほどよく加わりリズムが生まれ動きが感じられ、クレッシェンドのように広域に広がっていきます。時間の経過でより充実した果実のエキスが深まり、ビターカカオのような風味も現れ要素が幾重にも重なっていくようで、若さもありつつ上品、骨格、芯のある雰囲気を感じさせるワインです。

クリスチャン・ヴニエ
Christian Venier


現当主ダニエルは控えめな人物です。言葉少ない会話の中に、自然派の生産者として 長くやってきた自負を感じます。
「ワインはシンプルで飲みやすく、そして後に残らないものでありたいです。 農法や天体の作用などについての説明もできますが、あまり難しいことは話したくな いのです。私のワインは、何よりリラックスするための飲み物だと思っていますから。」
彼の家系は、ロワール地方のブロワ近くで何代も続いている農家です。
この辺りの農家は、昔は単にブドウだけではなく野菜なども栽培していました。
もちろん葡萄畑も沢山あったようですが、ワインの売れ行きが悪かった70年代に、野菜の専業栽培へ転換する農家が増えたそうです。
ヴニエ家の葡萄畑は、そのような苦しい 時代を乗り越えて現在に至っております。
若い頃から自然派ワインに興味を抱いていたダニエルは、1995年に従兄弟のティエリ・ ピュズラと一緒に農業学校に入学しました。
農薬の害などについて農民や周辺住民が知らなかった時代に、ルネ・モスやジョー・ピ トン達とも一緒に、除草剤や殺虫剤、化学肥料は全く使用しない、当時としてはかな り革新的な栽培を学びました。
スタート時には父親の畑のブドウが醸造に適していなかったため畑を借りてスタート しましたが、現在はブドウの植え替えも終えてトータル8ヘクタールの畑を所有、7品種を栽培しています。

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