フランス、ローヌ
品種： シラー100％ 　赤ワイン
樹齢： 38年~48年
土壌： 花崗岩質
マセラシオン： 木桶タンクで20日間
醗酵：　自然酵母で1ヶ月
熟成：　古樽で18ヶ月
2015年はサンジョセフの当たり年。ドメーヌでは 2007年、2010年以来のグレートヴィンテージだ。（ちなみに、ラ・ターシュが畑仕事や収穫を請け負っているエルミタージュの大御所<a style="text-decoration : underline;" href="../dmn/JeanLouisChave.shtml">ジャン＝ルイ・シャーヴ</a>が言うには、1990年以来の歴史的なヴィンテージとのこと）。出来上がったワインは、洗練された骨格と深みのある上品なコクがあり、まさにラ・ターシュの有終の美を飾るに相応しい端正な味わいに仕上がっている。ついでに5日前に開けたギアミも比較のため飲ませてくれたが、酸化はおろか開けたばかりと味わいがほとんど変わらないくらい調和が保たれていたのには驚いた。最初開けたては黒オリーブや甘草、漢方薬などオリエンタルな香りが支配するが、カラフをすることでミュールやカシスなどの黒い果実の甘い香りが立ち上がってくる。ぜひジビエに合わせたいワインだ。
カシス、ドライプルーン、黒オリーブ、 山椒、甘草、ブラウンカルダモンの香り。ワインは緻密で清涼感のある洗練された深いコクがあり、凝縮した果実
味とミネラル、強かで上品な酸、繊細なタンニンが口の中できれいに融合し染み入るように溶けていく。
収穫日は9月15日。収量は30hL/ha。ラ・ターシュ最後のミレジム。（ファビアン個人はその後もギアミだけつくる予定）2015年は2007年、2010年に次ぐ当たり年。ギアミは畑名でサンジョセフの銘醸コミューン、モーヴの優良区画内にある。
SO2無添加。ノンフィルター。