フランス、ローヌ
品種： シラー50%、グルナッシュ50% 　赤ワイン
樹齢： 30年平均
土壌： 石灰質・粘土質、砂地
マセラシオン： セミマセラシオンカルボニック ホーロータンクで6日間
醗酵： 自然酵母で25日間
熟成： ホーロータンクで8ヶ月
アルコール度： 13.5％

通常レオン・エ・セラファンは、グルナッシュ比率の高いアッサンブラージュであっても、結果的にシラーのキャラクターが勝ることが多いが、2018年のレオン・エ・セラファンは、グルナッシュの特徴が良く出たワインに仕上がっている。今回のアッサンブラージュ比率は、グルナッシュとシラーがちょうど半々。シラーは収穫直 前にイノシシに食べられる前まで収量があったのに対し、グルナッシュはミルデューにより早い段階で房数が減ったため、中身が凝縮したブドウに育った。その結果、グルナッシュの個性の方が上回ったのでは、とのマチュの見立てだ。彼が「グルナッシュをひとつ上のキュヴェ『ヴァン・ルージュ』に全て回したかった…」と言うように、今回のレオン・エ・セラファンは確かに一味違う。グルナッシュの持つピュアな果実味と力強いボリューム感、塩気のあるミネラルをしっかりと感じる。今飲んでも十分に美味しいが、あと数年寝かせても面白そうなワインだ。

グロゼイユ、赤いバラ、シソ、デイツ、ユーカリ、ガリーグ、潮の香り。ワイン はピュアで力強くボリュームがあり、艶やかな果実味に鉱物的なミネラルとキメの細かいタンニンがきれいに溶け込み骨格を形成する。

収穫日は9月10日~14日。収量はミルデューとイノシシの被害により 20hL/haと半減。2018年はグルナッシュの個性が際立つボリュームあるワインに仕上がった。今回のエチケットから豚のお尻にエコセールマークが加わっている。SO2は瓶詰め前に20mg/L添加。ノンフィルター。