ヤニック・ペルティエ Yannick Pelletier
産地: フランス、ラングドック北部 品種: サンソー 赤ワイン アルコール度: % 中程度の赤色。熟したフランボワーズやザクロなど赤い果実の華やかな印象に加えて、ブラックベリーやグミなどの黒系果実のニュアンスが感じられ、赤い果実を主体とした摘みたての葉付きのベリー系果実を想わせます。 口に含むとピリピリと舌先をかすめるガスがフレッシュ感を掻き立て、熟した果実の果汁が溢れるように溌剌とした飲み心地で広がります。 張りのある酸と共に甘酸っぱい赤い果実の風味が愛らしい様子で膨らみ、徐々に熟したブラックベリーなどの風味が重なり、プリムールのような伸びやかなスタイルに南のワインらしい充実感をほどよく感じさせる仕上がりです。 抜栓3日目からは豆のニュアンスを強く感じますので、2日以内でお召し上がり頂くことをお勧め致します。
産地: フランス、ラングドック北部 品種: グルナッシュ、カリニャン、シラー 赤ワイン アルコール度: % 2週間マセラシオン。プレスした後、タンクで2年間発酵・熟成。その後、更に1年間瓶で熟成。 深紅の色合い。ドライプルーンやレーズンなどのドライフルーツ、いちじく煮、黒糖など柔らかい甘みと凝縮感のある香りが感じられ、加えて葡萄の果皮を想わせるフィーヌ、僅かに醤油のような香りも伺えます。 滑らかな質感で、香りからのイメージとは裏腹に甘やかなニュアンスは控えめで凛とした印象を受けます。 ミディアムタッチの冷涼感のある飲み心地で、雑味のない緻密な果実のエキス感が大きく広がり、アフターにかけてシルキーなタンニンや仄かな塩味が感じられ、上品な中に締まりのあるブレのなさを想わせます。 時間の経過でサンシニアンらしい紅茶のような華やかさが現れ、妖艶で女性的な雰囲気が溶け込んでいきます。 この先の熟成で複雑性を伴い、更にしなやかでエレガントな様子に磨きがかかることと期待が湧きます。
産地: フランス、ラングドック北部 品種: グルナッシュ・ブラン、グリ、ルージュ 白ワイン アルコール度: % 破砕・プレスした後、7年使用の樽で発酵・熟成。 淡いオレンジ色。抜栓時、やや果実香は控えめで、僅かに鉱物的な香りが感じられます。 それでいて、口に含むと優しい甘みが舌先を包み込み柔らかいアタックで、枇杷やアプリコット、オレンジ系の柑橘などの果実の風味がふんわりと広がります。 軽やかですっと馴染むような負担のない冷涼感のある飲み心地で、甘酸っぱい果実味に加え仄かにバニラを想わせるような円みのある風味が溶け込んでいき、まろやかな印象を与えます。 時間の経過で花々のような華やかさが加わる果実の香りが膨らみ、僅かにカラメルのような風味を伴い深みやコクを感じさせリッチな様子がアフターに続きます。 この先の熟成で更に香りや風味、旨味や奥深さが重なり複雑性のある穏やかな印象が引き出されていくことでしょう。
産地: フランス、ラングドック北部 品種: テレ・ブラン、グルナッシュ・グリ 白ワイン アルコール度: % ダイレクトプレスした後、タンクで発酵・熟成。 透明感のある淡いオレンジ色。 熟した黄プラムやアプリコット、赤肉メロンなど黄色の果肉の果実を想わせる香りに、オレンジやみかんなど柑橘の白い花、シュクレフィレを想わせる仄かに芳ばしい飴の香りが感じられます。アプリコットをかじった時のような甘酸っぱい風味と果汁溢れるイメージを掻き立てながら、ピンと張りのある酸とともに伸びやかに広がります。 しっかりとした果実の風味に加え、やや芳ばしい風味が溶け込みコクや奥行きを感じさせつつ、引き締まった酸が輪郭を与え軽やかなタッチで先へと導き、アフターに僅かな塩味が感じられ旨味や果実味を引き立てます。
産地: フランス、ラングドック北部 品種: テレ・ブラン、テレ・グリ 白ワイン アルコール度: 12.5% やや濃い黄色。プラムやパイナップルなど黄色の果肉を持つ果実や赤肉メロン、りんごの蜜やアカシアの蜂蜜など、ほどよく芳醇で穏やかな印象を受ける香りに火打石のような香りが加わります。柔らかく円みのある口当たりで、張りのある綺麗な酸が感じられすっと通り抜けるような軽やかさをもたらし、滑らかな質感でゆっくりと広がります。柑橘の内皮を想わせる仄かなほろ苦さと蜂蜜香が熟したプラムから果汁が溢れるような果実味にアクセントを与えながら口中に留まります。しっかりと熟した果実の様子を伺い知ることができますが、負担のない軽快なタッチで風味は長く留まり、蜂蜜に柑橘を搾ったような心地良い香りが鼻腔に抜け、まろやかで優しい辛口の仕上がりです。
産地: フランス、ラングドック北部 品種: グルナッシュ、カリニャン、シラー 赤ワイン アルコール度: ヤニック・ペルティエのトップキュヴェ! エッジにややオレンジがかった様子が見られるルビー色。 2018年の入荷当時は現在よりも色合いや骨格はやや強い印象があり、また3時間弱で豆のニュアンスを感じる状態でしたが、それから約2年8ヶ月休ませたことで抜栓当日にネガティヴな要素は見られず、色合いから見てもミディアムスタイルのイメージが湧きます。 抜栓3日目位にアフターにごく僅かな豆のニュアンスを感じる方もいらっしゃるかも知れませんので、気になる方は早めにお楽しみ頂くことをお勧め致します。 抜栓時は果実の香りが控えめで、ブラックオリーブやたまり醤油を想わせる香りがやや強く、その奥に黒系果実のドライフルーツや赤い果実のリキュールのような香りが感じられます。 スワリングするとその印象が逆転し果実香が上回る印象を受けます。比較的早く香りは開いていきカリニャン由来のピュアな赤い果実や酸、シラー由来の華やかさやブラックオリーブの香りが混ざり合い軽くしなやかなアタックで、徐々に膨らむ風味はグルナッシュ由来のドライプルーンやデーツ、いちじく煮やビターカカオなどが混ざり合うように広がります。 凝縮した果実味が豊かで甘い風味などは控えめ、またカカオニブのようなタンニンが僅かに舌に足跡を残すため、少しビターでドライな印象、そして骨格もしっかりとし佇まいを想わせます。それでいて最後にはアタックに感じられたようなピュアな赤い果実が弾けるような風味と酸が感じられ、充実感のある果実味を残しながらキュッと引き締めてキレの良い仕上がりです。この先の熟成による変化も大いに期待できる味わいです。
産地: フランス、ラングドック北部 品種: グルナッシュ、カリニャン、シラー 赤ワインアルコール度: 14% 中心がやや黒みがかった深い赤色。レーズンやドライプルーンなど黒系果実の凝縮した風味に黒糖や紅茶など複雑な香りが混ざります。 それに加え、ドライ苺やフランボワーズなどの甘酸っぱい赤い果実の香りが凝縮感に軽さのアクセントになっています。 口当たりは柔らかくスムーズに喉へと導いてくれるような綺麗な酸が中心にあり、ほどよい甘みとしっかりとした果実味を感じさせながら、落ち着きとエレガントさを兼ね備えています。2014年は雨が多く冷涼なヴィンテージの為、例年に比べ酸や軽さを感じられるミディアムタッチですが、それでいて繊細で雑味がなく良く出来た葡萄だった事を感じさせます。時間の経過と共により芳醇な香りがたち、カカオや紅茶のような風味が果実と相まって一層複雑さも増していきます。
産地: フランス、ラングドック北部 品種: グルナッシュ・ブラン、グルナッシュ・グリ 白ワイン アルコール度: 14% 淡いべっこう色。オレンジや赤肉メロン、アプリコット、熟した黄色い梅などの果実香に黄色い花を想わせる香りが感じられます。色合いを見ると凝縮感やパワフルなイメージを思い浮かべますが、キリッとしたアプリコットのような甘酸っぱい酸が中心となりその周りを香りに感じられた果実のニュアンスが寄り添うように柔らかく包み込みます。ブランは甘い風味や乳酸などの膨らみが感じられますが、グリは色合いや風味が豊かで骨格はしっかりとしながらも、シャープで芯のある酸が軽やかな飲み心地にさせ仄かに塩味があり引き締まった印象です。その酸は風味や味わいとバランスが良く、ほどよくコクや深み、僅かなタンニンを残し重心が低く落ち着きを感じさせながら、キレの良いアフターへ導きます。2日目以降も口当たりは瑞々しさも感じさせるほどにスムーズで、風味の深さが続き落ち着いた味わいを楽しむことができます。
産地: フランス、ラングドック北部 品種: ムールヴェードル、グルナッシュ、カリニャン ロゼワイン アルコール度: % ダイレクトプレスした後、タンクで発酵・熟成。 苺ゼリーのようなキラキラとした淡い赤色。 クランベリーやさくらんぼ、苺などが混ざり合うようなコンフィチュール、りんご飴などを想わせるやや充実した香りに、新鮮でメリハリのある酸を持つパリッとした姫りんごなどの果実香が加わり、可愛らしいイメージを抱きます。 瑞々しく軽快な飲み心地で、甘みや酸、果実味の調和が良く、透明感のあるフルーティーな果実の風味が大きく広がります。 ロゼとしてはやや赤みの強く色合いはしっかりとしていますが、溌剌とした赤い果皮の果実の風味がストレートに伝わってくるような、雑味のない明るさの感じられる軽やかなスタイルで、春の陽気にぴったりの可憐な仕上がりです。
産地: フランス、ラングドック北部 品種: サンソー、グルナッシュ 赤ワイン アルコール度: 13% ガーネット色。色合いからも例年に比べ軽やかな印象を抱きます。カシスやブラックベリー、ブルーベリーなどを想わせる果実の風味にオールスパイスやクローブ、黒胡椒などのスパイス香、腐葉土の香りが加わり、仄かに熟成がかったこなれた様子が伺えます。香りに感じられた黒系果実とスパイス香から抱くイメージに比べ遥かに軽快で、赤い果実の果汁のようなピュアですっと馴染んでいく清らかな飲み心地です。 舌先に赤い果実の甘酸っぱい風味が残るようなアタックで引き締まった酸が全体に軽やかさを与え、ほどよい黒系果実の風味が広がり、徐々にナツメや赤い果実のドライフルーツ、黒糖のようなコクを感じさせる風味が現れ、溶け込みながら伸びやかに流れていきます。アフターには仄かに残る華やかな紅茶の香りが心地良く上品な印象、またビターカカオのようなタンニンや風味が感じられ落ち着いた雰囲気が感じられるミディアムスタイルです。
産地: フランス、ラングドック北部 品種: カリニャン、グルナッシュ 赤ワイン アルコール度: 14% 紫がかった深紅の色合い。ドライプルーンやレーズン、いちじく煮など凝縮感のある黒系果実の香り主体に、ダージリンのような香り高き紅茶の印象や新鮮な赤い果実の澄んだ甘酸っぱい香り、シナモンやクローブなどのスパイス香も加わります。コクのある深い果実の中にジューシーな果汁感をイメージさせます。口に含むと深みのある香りに比べ軽ささえ感じるミディアムタッチで、控えめな甘さで深い果実味はクレッシェンドのようにどんどん大きく膨らむように広がり、果実味に加えてややビターカカオのようなタンニンが感じられます。しっとりと滑らかな質感で繊細さと上品な様子、緻密でありながら軽く弾みがあり、それでいて男性的な骨格を持ちながら着地にブレがなく、どこかしなやかで落ち着いた印象が感じられます。現在も充分に柔らかく品のある味わいを楽しむことができますが、この先の熟成で更にエレガントで、女性的で魅惑的な妖艶さが引き出されることと期待が湧きます。
産地: フランス、ラングドック北部 品種: カリニャン、シラー、グルナッシュ 赤ワイン アルコール度: 14% ヤニック・ペルティエのトップキュヴェ。 ラベルに書かれている文章は15世紀の作家の作品の中で、戦争で負けて国追われることになった王様がル・ピドンとう言う魔女の所へ行き、どうすれば自分がまた国に戻ることが出来るか尋ねたところ、コクシグルと言う鳥が国に戻ってきた時にあなたも戻ることが出来ると言われました。コクシグルは架空の鳥であることからその鳥がいるはずもなく、王様は国に戻ることは出来なかったと言う話が書かれています。人生は終わりのない旅で、目標があってもなかなか辿りつけない。努力し前向きに突き進むことが大切と言った意味合いが込められています。 しっかりとした深く艶やかな紅色です。ドライプルーンやイチジクなど落ち着きのある香りに、サン・シニアンの特徴的な紅茶やカカオのような風味が感じられ、開いてくるとより複雑な香りで華やかさが増していきます。 抜栓時は香りが控えめに感じられますが、滑らかな口当たりで柔らかな甘さと味わい、風味がたっぷりと口中へ広がります。 甘みや酸味、カカオニブをかじったようなタンニンや風味そして骨格など、それぞれの要素はしっかとしながらもまとまりが良く何の負担もなくスムーズに味わうことができます。ミディアムテイストですが味わいの充実感を充分に感じることができ、今後の熟成でよりエレガンスさや複雑さへの変化も期待できます。
産地: フランス、ラングドック北部 品種: ムールヴェードル、グルナッシュ ロゼワイン アルコール度: 12.5% 仄かにオレンジがかった淡い赤色。さくらんぼや苺のコンポート、熟した赤いりんごなどの果実香にバラの花を想わせる華やかさが加わります。瑞々しく軽快な口当たりで、黄色の果肉で赤い果皮を持つ果実のような風味は比較的しっかりと感じさせながら、喉を潤すような印象を受けます。冷涼感を感じさせる赤いりんごの果汁が弾けるように張りのあるジューシーな酸は小気味良い甘酸っぱい風味を引き立て、馴染みやすくフルーティーな味わいでキレの良いアフター、赤い果実の風味がほどよく余韻に残り溌剌とした明るさを持つ仕上がりです。
産地: フランス、ラングドック北部 品種: テレ・ブラン、グルナッシュ・ブラン 白ワイン アルコール度: 13% 仄かにオレンジがかった濃い黄色。びわや白いメロン、りんごのコンポートなどを想わせる果実香にレモン果汁のような柑橘の香りが混ざります。また、糸飴のような僅かな芳ばしさと甘さ、乳酸のような円みを感じさせる香りが加わります。口に含むとふくよかで柔らかい果実などの風味に、香りのイメージに比べ芯のある綺麗な酸が感じられ飲み心地はスッキリとし風味の円さを支え、僅かなカラメルの風味やヨーグルトのニュアンスがまろやかさとコクを持たせています。時間の経過でドライアプリコットの甘酸っぱい果実感が現れ、また乳酸のような風味は液中に溶け込んでいきワインの持つ他の風味とより一体感のある味わいを見せてくれます。 ヴォルテックスさん
産地: フランス、ラングドック北部 品種: グルナッシュ、カリニャン、シラー 赤ワイン アルコール度: 14.5% ヤニック・ペルティエのトップキュヴェ。 ラベルに書かれている文章は15世紀の作家の作品の中で、戦争で負けて国追われることになった王様がル・ピドンとう言う魔女の所へ行き、どうすれば自分がまた国に戻ることが出来るか尋ねたところ、コクシグルと言う鳥が国に戻ってきた時にあなたも戻ることが出来ると言われました。コクシグルは架空の鳥であることからその鳥がいるはずもなく、王様は国に戻ることは出来なかったと言う話が書かれています。人生は終わりのない旅で、目標があってもなかなか辿りつけない。努力し前向きに突き進むことが大切と言った意味合いが込められています。 しっかりとした深く艶やかな紅色です。ドライプルーンやイチジクなど落ち着きのある香りに、サン・シニアンの特徴的な紅茶やカカオのような風味が感じられ、開いてくるとより複雑な香りで華やかさが増していきます。 抜栓時は香りが控えめに感じられますが、滑らかな口当たりで柔らかな甘さと味わい、風味がたっぷりと口中へ広がります。 甘みや酸味、カカオニブをかじったようなタンニンや風味そして骨格など、それぞれの要素はしっかとしながらもまとまりが良く何の負担もなくスムーズに味わうことができます。ミディアムテイストですが味わいの充実感を充分に感じることができ、今後の熟成でよりエレガンスさや複雑さへの変化も期待できます。
産地: フランス、ラングドック北部 品種: カリニャン 赤ワイン アルコール度: 14% 粘土石灰土壌とシスト土壌2つのカリニャンを使用していることから、「ある一つの物にもう一つの物が入っている」と言う意味合いの名前となっています。 やや紫を帯びた鮮やかな赤色。ブルーベリーやプルーンなど黒系果実の完熟した果皮のような風味に、仄かにバニラを想わせる甘やかな香りや芳ばしいカラメルのような風味が感じられます。アタックは軽く口中に入りしっかりとした酸と果実味、それを追うようにバニラの柔らかさが円く包み膨らみをもたせます。その後細かなタンニンがビターな風味に感じさせ落ち着いた印象へと導きます。 ヤニックのワインの中では、このような樽由来のバニラを想わせるスタイルはあまりなく、また、この円みのある柔らかな香りが完熟した果実をかじったような甘酸っぱさを引き立てており、他のキュヴェとのスタイルの違いをお楽しみ頂けると思います。
産地: フランス、ラングドック北部 品種: グルナッシュ・グリ、テレ・グリ オレンジ色白ワイン アルコール度: 13% オレンジがかった淡い琥珀色。グリというと淡いピンク色を思い浮かべますが軽いオレンジワインと言った色調で、色合いからも見て取れるように完熟した葡萄を想像させます。カラメルやメープルシロップなど芳ばしく深みのある香りで、やや酸化気味の傾向があります。 口に含むと香りの印象より軽くスムーズで、仄かな甘みと芯のある酸があり、レーズン、ドライオレンジピールなどの果実や紅茶のようなタンニンや風味が感じられます。スワリングするとブランデーのようなより深みのある香りを放ちます。酸の役割が非常に大きく、口当たりを軽やかにさせボディの厚さなどが前に出過ぎない様にバランスをとっているように感じられます。鼻腔にはビターカラメルなどの香りに似た風味が抜け、余韻に長く続きます。
産地: フランス、ラングドック北部 品種: グルナッシュ・ブラン 白ワイン アルコール度: 13% ややオレンジがかった黄色。抜栓時はやや控えめながら赤肉のメロンやオレンジ、白い花などの香りが感じられます。 開いてくると徐々に桃などの甘やかな香りも混ざり合い、より果実の風味が増していきます。また、それと同時に味わいもまとまっていくように感じられます。柑橘系の果実に似た酸がスッキリとした飲み心地にさせ、それを取り囲むようにほどよい肉付きの果実味や甘みが広がります。南の地域でイメージしがちなボリューム感や甘み豊かな果実感ではなく、南の果実の雰囲気は持ちながら、酸の掛け合いがバランス良く、フレッシュな果実の甘酸っぱさを感じさせる後味で締まりの良い仕上がりです。
産地: フランス、ラングドック北部 品種: カリニャン 赤ワイン アルコール度: 14% 2015年は華やかな香りと飲み心地の良さが感じられる仕上がりです。抜栓時はややおとなしいながらもカシスなどの黒系果実にサン・シニアンらしい紅茶のような香りが混ざり合い、エレガントさを香りからも感じ取ることができます。時間の経過でグラスに顔を近づけただけでもハッとするような華やかな香りが立ち昇り、それに伴い口中で広がる風味も果実味と酸などのバランスが一層まとまっていくように感じられます。滑らかな軽い口当 たりで体に馴染むように喉へと流れていきます。 酸は柔らかく穏やかで熟したベリーの風味と相性が良く、口当たりの軽さとは対照的に緻密なエキスを堪能することができ、ほんのりと鼻腔に抜けるスパイシーさが心地よいアクセントになっています。繊細ながらも芯のある印象のワインです。
産地: フランス、ラングドック北部 品種: グルナッシュ・ブラン 白ワイン アルコール度: 13% ややオレンジがかった黄金色。赤肉メロンやリンゴの蜜のような果実や飴のような香りが控えめに薫ります。 リンゴなどのフルーツをかじった時のようなスッキリとした酸があり、レモンと一緒に軽く火を通したリンゴの様な風味やオレンジピールのような風味が感じられます。控えめな香りに比べ、口中には果実味と味わいの深さの両方が充分に広がり、僅かなタンニンが残ります。 南のワインと言っても完熟果実たっぷりのパワフルなものではなく、角がないしっかりとした酸が全体のバランスを整えコク旨といったスタイルです。 例えば樽のニュアンスがなく、ややしっかりめの白ワインを希望された方へお勧めするにはピッタリの味わいで、ほどよいミディアム感の広いシーンでお楽しみ頂ける仕上がりです。
産地:フランス、ラングドック北部 品種:グルナッシュ、カリニャン、シラー 赤ワイン 中心が黒みがかった濃い目の赤で苺ジャムやドライプルーン、ドライいちじく等の凝縮感のある芳醇な香りが感じられます。 開いてくると紅茶やタバコ、ラムレーズンなど複雑な香りが混ざり合い、より豊かな風味が増してきます。 口に含むと香りを裏切らないたっぷりとした果実味が広がり余韻まで続きます。非常に骨格はしっかりとしておりますが、甘みや芳醇さを上手く整えている酸と滑らかで細かなタンニンのバランスが良く、仄かなビターな風味と余韻に長く続く紅茶の想わせる香りが落ち着き感とゆったりとした奥行きを与えてくれます。
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