日本では全くの無名「ヴァン・ディヴァン」という造り手の「ニュイ・サン・ジョルジュ」!
エチケットの「Racines Selection」の文字はラシーヌの合田さんが特別にビン詰めしてもらったワインということです。
そして醸造を担当しているのが、「フィリップ・パカレ」だそうです。
この「レ・ザルジラ」の畑から収穫された葡萄を「フィリップ・パカレ」が醸造し、半分を「フィリップ・パカレ」のラベル、残りが「ヴァン・ディヴァン」のラベルでリリースされます。
パカレ物のワインよりお買い得感ありかもです。
このブドウ畑レ・ザルジラに関わりあえたのは、 幸運であった。レ・ザルジラは、ニュイの町のすぐ 裏側にある渓流を扼し、絶好の日差しに恵まれる 丘陵の南向き斜面に位置している。完璧な排水と 涼風の流れに助けられて、ブドウ果は最大限の 成熟を約束されている。
畑は私の友人が所有しており、ここの管理・醸造作業 を担うフィリップ・パカレと私は、彼の区画から産する ブドウの管理・収穫にあたった。我々両名は、 収量が高すぎるおそれがあれば余分な房を除き、 消毒薬の撒布をできるだけ抑えることに務め、 最終的にブドウを摘み取って醸造にまわした。
収穫作業は手摘みでおこない、なるたけ広範囲の天然酵母を果汁のなかで存分に活躍させるため、 ブドウ果にはSO2を添加せずに発酵させた。
これが奏効したことも手伝って、さまざまな フローラル系ブケが広がり、ワインに一段とまろやかでしなやかなテクスチュアがもたらされ、飲みやすく 賞味しやすい味わいが生まれた。
ブドウの樹齢: 1958年に植え付け 土壌:石灰岩および粘土質で、小石混じり 面積あたり収量:40ヘクトリットル/ヘクタール
ブケ:一抹のシナモン香を漂わせる誘惑的なブケで 野生のバラとラズベリーの芳香。
味わい:屈託がなくてコンパクトにまとまり、肉付きよく、 口中で濃密さを感じさせる。後口に、リコリス(甘草)と ラズベリーの余韻。
ラシーヌさん資料より |