ピエール・ルッス Pierre Rousse
産地: フランス、ラングドック 品種: シャルドネ 白ワイン パイナップルやグレープフルーツジュースのような薄濁りのレモンイエロー。 文旦やレモン、グレープフルーツなどの黄柑橘に加え、八朔や夏みかんなどの引き締まった柑橘の香り、それらのピールを想わせるほろ苦さやヴェルヴェンヌなどハーブの爽やかな印象、パイナップルの熟した果実の香りがジューシーなイメージを与えてくれます。 香りからは揮発酸の印象を受けますが、口に含むと柑橘の粒が弾けるような風味と酸、パイナップルの仄かな甘酸っぱさなどが混ざり、不思議と調和がとれており嫌味に感じられません。 アフターには天草など海のような旨味や仄かにくるみの薄皮のような芳ばしさ、塩味が残ります。まさにピエール・ルッス節炸裂で、引き締まった柑橘を想わせる風味と旨味ののった味わいです。 外気温が低いこの時期は冷やし過ぎるとシャープな印象を強く感じますので、果実の風味や甘み、優しいタッチが引き出される室温でお飲みいただくことをお勧めします。 昆布だしを使いポン酢などで頂く鱈ちりや豚しゃぶなどの鍋料理、バターを使った牡蠣や白身魚のソテーなどと相性良く楽しめるでしょう。 抜栓して2時間程度までは柑橘やパイナップルなど最初に感じられた果実の風味が勝る味わいですが、ピエール・ルッスの白ワインは時間の経過とともに緑がかった緑茶のような色合いに変化していき、天草のような旨味感の風味が強まるような印象を受けます。 私個人の見解としては、抜栓後2〜3時間以内で楽しんで頂く方が果実味溢れる風味と柑橘のようなキリッとした酸のバランスを感じて頂けると思います。 輸入元:ヴォルテックス
産地: フランス、ラングドック 品種: メルロー65%、カベルネフラン25%、カベルネ・ソーヴィニョン10% 赤ワイン 2017年9月販売致しましたディティランブの再入荷となります。メルローはカベルネの前に熟したため先に収穫して房ごとタンク内で破砕、数日間マセラシオンさせた後にプレスしてタンクでジュースだけを発酵。カベルネ2種は遅摘みしてメルロー同様に醸造、発酵終了後にメルローのタンクに入れて熟成。 オレンジがかった薄にごりのガーネット色。赤紫蘇や梅を想わせる香りや風味が主体で、赤いプラムやドライ苺、ざくろ、ドライフラワーや有機のハーブティー、枯葉などの複雑さを感じさせる印象が加わります。揮発酸は感じられますが2017年の販売時に比べよりバランスが取れ、果実味や甘み、その他熟成由来の風味が一層強く感じられることから調和がとれており嫌味がありません。また、ピエール・ルッスらしさも感じさせながら熟成による円さや穏やかさ、梅かつおのようなダシのニュアンスが膨らみ旨味感が多く感じられる味わいとなっております。 平らでやや北向きの粘土石灰質土壌。樹齢約14年の葡萄を使用しています。 メルローはカベルネの前に熟したため先に収穫して房ごとタンク内で破砕、数日間マセラシオンさせた後にプレスしてタンクでジュースだけを発酵。カベルネ2種は遅摘みしてメルロー同様に醸造、発酵終了後にメルローのタンクに入れて熟成させました。 やや濁りのあるオレンジがかったガーネット色。入荷時は揮発酸の高さが目立ち、果実などの風味がそれに負けているような印象がありましたが、約9ヶ月休ませた事で大人しかった果実味などの要素が前面に出てきており、口当たりが優しく感じられスムーズな飲み心地になりました。 赤紫蘇ジュースといった印象で、しっかりとブドウの果皮の風味や赤紫蘇、梅や赤いプラムなどの風味とそれに似た酸が感じられミディアムな仕上がりです。豊かな果実味とほどよい甘さがアタックから中盤にかけて感じられ、飲み込む頃には僅かに喉にあたる揮発酸を感じますが気になるものではありません。余韻には梅かつおの様な風味と仄かな甘みが残り旨味満載の癖になる味わいです。 輸入元:ヴォルテックス
産地: フランス、ラングドック 品種: メルロー65%、カベルネ・フラン25%、カベルネ・ソーヴィニョン10% 赤ワイン コントル・ピエNV12,13やディティランブ2014年などと同じ畑となります。彼のワインは同区画の葡萄で同じような醸造法のワインであっても、ヴィンテージが違えば性格の異なるワインと考えており、そのため毎年名前を変えています。 平らでやや北向きの粘土石灰質土壌。樹齢約15年の葡萄を使用しています。 メルローはカベルネの前に熟したため先に収穫して房ごとタンク内で破砕、数日間のマセラシオンを経てプレス後タンクでジュースだけを発酵。カベルネ2種は遅摘みしてメルロー同様に醸造、発酵終了後にメルローのタンクに入れて熟成させました。 2015年は春は乾燥し8月は少し雨が降ったことで、順調に発育と成熟が進み状態の良い葡萄が収穫できました。結果として例年に比べ酸が柔らかいラングドックの地を想わせる太陽のようなワインに仕上がりました。 やや黒みがかった深いガーネット色。しっかりと完熟し色づきの良い葡萄だったことが伺えます。レーズンやセミドライプルーン、イチジクのコンポートなどの凝縮した果実の風味にフレッシュなベリー系の果実が混ざり合うような香りや風味が感じられます。 これまでの赤ワインは赤紫蘇や梅などの若々しい果実感でキリッとした印象とダシのような旨味を感じさせる味わいが多かったですが、今回の2015年はミディアムな仕上がりながらも重心が低めで、ドライフルーツなどの凝縮した果実味やカカオのような風味が特徴的です。 ピエール・ルッスのイメージは揮発酸の高さを思い浮かべがちですが、このワインは葡萄本来が持っている柔らかく心地よい酸で、完熟した果実味を感じさせながら軽いタッチでスムーズな飲み心地にさせてくれています。もしこの小気味良い酸がなければ非常にボリューム感があり甘み豊かなワインになっていたと容易に想像できます。酸と控えめな甘みは、飲み心地の軽さや全体のバランスを整え、熟した果実味や余韻に残るカカオのようなビターな風味などをうまく引き立ててくれています。 輸入元:ヴォルテックス
産地: フランス、ラングドック 品種: カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョン 赤ワイン ややオレンジがかったガーネット色。約8年の経過から熟成由来の香りや風味が強く、ドライいちじくや赤紫蘇、ドライフラワーやタバコ、黒糖、そして黒トリュフなど複雑な要素が感じられます。また、鰹だしのような旨味の香りも混ざり合います。若干揮発酸が感じられますが多くは果実由来の伸びやかな酸で、赤いプラムやプルーンなどの果実味と熟成由来の複雑さの両方が混ざり合う豊かな風味が広がり、余韻には梅かつおを想わせる旨味が長く続きます。舌に旨味や味わいが長く留まり、その上を伸びやかな酸が通り抜け重たさを感じさせず、果実味や旨味を引き立てます。恐らく数年前は非常に骨格が強くパワフルで硬い印象のワインだったと思いますが、時を重ねることで現在のような柔らかく軽やかな飲み心地、そして複雑さや旨味がたっぷりと引き出された味わいを感じられるようになっています。 輸入元:ヴォルテックス
産地: フランス、ラングドック 品種: ピノ・ノワール100% 赤ワイン 2017年4月販売致しましたピカディーユの再入荷となります。2016年は非常に収量の少なかったため、同じ区画のピノ・ノワール2015年と16年2つのヴィンテージを2016年の秋にブレンドし、2016年11月4日に瓶詰め。両年ともに同じ醸造を採っており、4日間という短い期間のマセラシオンカルボニックです。 薄濁りの淡い煉瓦色。甘酸っぱい小ぶりの苺や野苺、ソフトドライやコンポートの苺などの赤い果実のフレッシュな酸と凝縮した果汁が入り交じるような香り、それに加えドライハーブや僅かながらピンクグレープフルーツのほろ苦いピールの香りが感じられます。すっと馴染むようなスムーズな飲み心地でピノ・ノワールの繊細な印象が見受けられ、未だ初々しい果実味を残しながら2017年の販売時に比べ熟成由来のニュアンスが加わり、柔らかさや奥行き、複雑な印象が深まっていることで旨味ののった大人びた雰囲気が感じられます。 平らでやや北向きの粘土石灰質土壌。樹齢約15年の葡萄を使用しています。2016年は非常に収量の少なかったため、同じ区画のピノ・ノワール2015年と16年2つのヴィンテージを2016年の秋にブレンドして、2016年11月4日に瓶詰めしたものがピカディーユです。両年ともに同じ醸造を採っており、4日間という短い期間のマセラシオンカルボニックです。 2015年のワインに新しいヴィンテージの2016年を加えることで、若々しいフレッシュさを感じさせるスタイルに仕上げています。 やや濁りのある淡くオレンジがかった赤色で、果実の香りは控えめですが梅やプラム、ドライ苺などが仄かに薫り、甘草など甘やかなドライハーブの香りも混ざり複雑さも感じさせます。口に含むと完熟した苺などをかじった時のような、溢れる果汁の優しい甘みと果実味が広がり、その後切れの良い酸が感じられます。その酸はしっかりとしながらも円みがあり、果実味や甘さのバランスを整えエレガントな印象へ導いてくれています。 軽やかで柔らかく尚且つ旨味が充分に感じられ、気がついたら飲み進めているような、甘酸っぱく春の陽気が感じられる1本です。 輸入元:ヴォルテックス
産地: フランス、ラングドック 品種: ソーヴィニョン・ブラン 白ワイン 王冠栓 ピエール・ルッスというと揮発酸が高いと思われがちですが、このキュヴェは全くそのようなニュアンスがありません。この葡萄は買いブドウのソーヴィニョン・ブランで、やや残糖があり熟した果実の風味が豊かでどなたにも楽しんで頂ける味わいとなっております。王冠で止めていますが、舌先にピリッとガスが当たる程度で、ペティアンではありません。(残糖があることから今後発酵が進み、味わいは今よりも辛口になり若干のガスが発生する可能性があります)黄金色。黄桃や洋梨、りんごやりんごの蜜などの香りが感じられます。ピリッとした刺激と熟した果実を想わせる甘さ、新鮮なりんごをかじった時のようなジューシーな酸がバランス良く広がります。果汁感のある馴染みやすい酸とりんごの蜜や黄桃、熟したプラムやアプリコットなどが混ざりあう(アップルピーチ)ような果実感は甘酸っぱくフルーティーな印象です。やや残糖感のある心地よい甘さは香りや風味と一体感があり、キュートな味わいはよく冷やして気軽に楽しんで頂けるスタイルになっています。
産地: フランス、ラングドック 品種: シャルドネ 白ワイン グレープフルーツジュースのようなやや濁りのある中程度の黄色。レモンやグレープフルーツ、文旦など黄色い果皮の柑橘の果実香に天草など海藻の旨味を想わせる香りが混ざります。香りから揮発酸の高さを伺えますが、口に含むとほどよい甘さをかんじさせるアタックで、香りに似た果実と海藻のような風味が広がり、仄かに柑橘のピールや内皮を想わせる苦味や緑茶のような風味が感じられ、溢れるような旨味が長く残ります。 揮発酸の高さは香りと喉に少し当たる印象がありますが、口中では他の要素(甘みや果実、旨味など)がしっかりと感じられることで不思議とバランスが保たれ嫌味がありません。これから夏の暑い時期に欲するようなシャープな酸と旨味は、まさにピエール・ルッス節全開で、キリッと冷やしてお楽しみ頂きたいアイテムです。時間の経過で褐変というよりはやや緑がかった深い色合いへと変化していき、それと共に味わいもやや深まる印象です。 輸入元:ヴォルテックス
産地: フランス、ラングドック 品種: メルロー70%、カベルネ・フラン20%、カベルネ・ソーヴィニョン10% 赤ワイン 平らでやや北向きの粘土石灰質土壌。樹齢約13年の葡萄を使用しています。2012年と2013年は非常に収量が少なかったため、2014年の春先に2つのヴィンテージをブレンドして、2014年6月6日に瓶詰めしたものがコントル・ピエです。 両年ともに同じ醸造を採っており、メルローはカベルネの前に熟したため先に収穫して房ごとタンク内で破砕、数日間マセラシオンさせた後にプレスしてタンクでジュースだけを発酵。カベルネ2種は遅摘みしてメルロー同様に醸造、発酵終了後にメルローのタンクに入れて熟成させました。 エッジにややオレンジが見られる中程度の赤色。果実の香りは控えめですが、口に含むと優しく広がる甘みと果実のエキスがしっかりと感じられます。梅や赤紫蘇のような風味と黒系果実の果実味が混ざりあい、細かなタンニンが僅かに残ります。 果実の風味や味わいの深さや旨味が十分に感じられることで揮発酸がほど良く溶けこんでおり、かえって果実のボリューム感を上手く整え輪郭を際立たせるかのような役割を果たしています。開いてくるとより一層梅かつおのようなだしを想わせる旨味が増していきます。 輸入元:ヴォルテックス
産地: フランス、ラングドック 品種: シャルドネ100% 微発泡白ワイン 王冠栓 平らでやや北向きの粘土石灰質土壌。樹齢約12年の葡萄を使用し、全房プレスの後タンクで発酵。2012年10月頃に瓶詰めし2014年の秋にデゴルジュマンをしています。ピエールが初めて手がけた発泡酒です。 最終ロットの再入荷分となりますが、グレープフルーツやパイナップルジュースのような薄にごりの黄色で、これまでに比べ色合いと味わいがややしっかりとした印象があり、柑橘系の果実味とそれを連想させる酸のバランスがより整ったように感じられます。 ガス圧は弱めながら細かく持続的に泡が上がり、舌全体をピリピリと刺激します。舌先にほのかな甘さを感じさせながら、香り味わい共にグレープフルーツや早生みかんのような柑橘果実の風味をたっぷりと楽しめます。僅かに感じられる塩味と旨味がジュワッと広がりキュッと締りのある酸が印象的で、やや揮発酸を感じますが、それがあることでより果実味や旨味を引き立てくれています。開いてくると、褐変というよりはやや緑がかった深い色合いへと変化していき、柑橘的ニュアンスだけでなくパイナップルや完熟りんごなどの膨らみのある風味も感じられてきます。それとともにややボリューム感も出てきますが、シャープな酸と細かなガスが軽快な印象に感じさせてくれます。豊かな果実味と旨味が詰まった味わい深い1本です。 輸入元:ヴォルテックス
産地: フランス、ラングドック 品種: ピノノワール100% ロゼワイン 平らでやや北向きの粘土石灰質土壌。樹齢約13年の葡萄を使用し、ダイレクトプレスの後、タンクで発酵・熟成。 2015年5月に瓶詰めをしています。通常は軽い赤ワインを造る区画ですが、この年はスズキというショウジョウバエの被害が多く、果皮がとても薄く被害を受けやすいピノ・ノワールは収穫を早めるなどの対策が必要となり、果皮を使わずダイレクトプレスで醸造をするロゼに仕上げました。 抜栓時にはややピンクも混ざり合う淡いオレンジ色ですが、空気に触れるにつれオレンジ色の要素が強くなっていきます。 スモモやアセロラなど酸を感じさせる果実の香りとややスモーキーな香ばしさが感じられます。口に含むと揮発的酸を感じますが、舌先に仄かに甘みを残しながら飲み込むまでに旨味の要素がジュワッと広がり、喉を通る前にシャープな酸は穏やかになります。開いてくると共に味わいも深まり、甘酸っぱい杏やソルダムの様な果実味を多く感じます。 旨味たっぷりの癖になる味わいで、中華やタイ料理、和食など様々なお料理と相性良く楽しめる辛口仕上がりです。 輸入元:ヴォルテックス
産地: フランス、ラングドック 品種: シャルドネ100% 白ワイン 樹齢約13年。全房プレスの後、タンクで発酵・熟成。2014年6月に瓶詰めをしています。 同区画の葡萄で同じような醸造法のワインであっても、ヴィンテージが違えば違うワインと考えており、毎年名前を変えています。 やや緑がかったグレープフルーツやパイナップルジュースのような濃い黄色で少し濁りがあり、見るだけで期待が高まる色合いです。 僅かに舌先をピリッと刺激するガスがあり、レモンやグレープフルーツなどの柑橘系の香りに、仄かにハーブのような爽やかさや柑橘の果皮のような苦みなどの要素も感じられます。ギュッと詰まった果実味たっぷりの印象ですが、開いてくるとパイナップルなど南の果実を想わせる風味、そして旨味感も増してきます。また、ヴェルヴェンヌなどハーブティーや緑茶などのような風味も感じられ複雑な余韻や円みが出てきます。色の変化は緑がかったより深い色合いとなります。 酸は香りに似たイメージでしっかりとしていますが、ワイン中にバランス良く溶け込んでおり爽やかな果実感を感じられる味わいです。 ご案内の2つのワインは特徴的には似た雰囲気を持ち合わせておりますが、微発泡かスティルワインの違いだけでなく、ヴィンテージの差で味わいが違うことを感じて頂けると思います。 輸入元:ヴォルテックス
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