生産地
ストラスブールからボージュ山脈の山麓に沿って伸びる高速を40kmほど南西に下ったところに、les plus beaux villages de
france
(フランスの最も美しい村)にも指定されているミッテルベルクハイム村がある。
その村内にドメーヌを構える造り手ルカ・リフェルの建物の一部を間借りするかたちで現在のカトリーヌ・リスのカーヴが存在する。
畑の総面積は2.5ha。
ミッテルベルグハイムの南10km以内に15の区画が3つのコミューンにまたがり点在する。
土壌はワインに厚みとふくよかさを与えるグレローズ(ピンクの砂岩)、そして硬質かつ真っ直ぐなミネラルを与えるシストブルー(青色片岩)の2つの異なるテロワールがあり、それぞれ特徴ゆたかなワインを造りだす。畑の大部分が南向きの傾斜で日照量は多いが、平均標高が400mと高い
一段高い場所にあるため、葡萄は総じて晩熟傾向にある。
気候は半大陸性気候で、冬は寒さが厳しく夏は暑く乾燥しやすい。だが、ボージュ山脈が西から来る大陸性気候を遮る壁の役割を果たし、寒さや雨を防ぐミクロクリマの役割を果たしている。
収穫日は9月28日〜30日。収量は40hL/ha。残糖3.6g/L。
2017年は質量共に当たり年だが、ブドウの窒素が少なく発酵に時間を要した。畑は3つのコ ミューンのひとつReichsfeld村の北斜面にある。
ワイン名はde gre ou de force「否が応も」という諺に土壌Gre s(グレローズ)とForce(力強さ)を掛けている。
SO2は瓶詰前に20mg/L添 加。フィルター有り。
地元向けの貴重なワインが初リリース!マセラシオンと言っても、直接プレスしたピノノワールのジュースに全房のゲヴュルツを漬け込むという変則的なやり方で仕込んでいる(フュージョンとも言える)。淡いサーモンピンク色したワインは、マセラシオンからくる独特の香りやゲヴュルツ特有の香りが控えめで、ピンクグレープフルーツや白桃など果実のやさしい香りが上品に立つ!味わい的にもタンニンが控えめでとてもやさしく飲みやすい!ピノ
やゲヴュルツの醸造としては異例で、セオリー通りのクラシックなワインに対してPied de Nez「あっかんべー」 をするカトリーヌの遊び心が詰まったワイン。
収穫日は10月4日、6日。収量は30 hL/ha。
残糖1.5g/Lの辛口。畑は3 つのコミューンのひとつReichsfeldに ある。ワイン名はde gres ou de force 「否が応も」という諺に土壌グレローズ(Gres)を掛けている。フィルター有、SO2は圧搾後と瓶詰め時にそれぞれ10mg/L添加。